ドラマブログ

ドラマと映画が大好きな30代。面白さを共有したいので感想を交えて楽しく書いてます。

シグナル(ドラマ)1話 あらすじと感想。坂口健太郎主演で映画のような展開で面白い!

2018年春ドラマもちらほらとスタートしていますが、フジテレビ・関テレの火曜21時のドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」の第1話が放送され、なかなか面白いドラマに仕上がっていた。

ドラマ「シグナル」1話

坂口健太郎がドラマ初主演

ドラマ「シグナル」は人気急上昇中の坂口健太郎が主演を務めている。意外だったのは坂口健太郎は今回の「シグナル」がドラマ初主演であるということ。確かに映画はともかくとして、坂口健太郎といえばこのドラマというものは「コウノドリ」くらいしか思いつかない。

主演ということはドラマの顔ということ。この「シグナル」は坂口健太郎の代表作になる可能性は非常に高いのではないかと思っている。

そして、第1話を見て確信した。この作品は坂口健太郎の代表作になると。素直に面白かった。とても面白かった。ドラマなのに映画のようなハラハラ、ドキドキ感を味わうことができた。

フジ・関テレのドラマ枠(火曜)はここしばらくはいまいち楽しめていなかったのだが、「シグナル」はながらスマホをすることなく最後まで画面に釘付けになっていた自分がいた。

ドラマ「シグナル」で忘れてはいけないのは脇を固める北村一輝・吉瀬美智子・渡部篤郎といった豪華俳優陣だろう。渡部篤郎はフジ・関テレの火曜ドラマに出演することが多いので顔パス状態だが、いずれも主演を演じてもおかしくないメンツ。

そんな、熱いメンバーが若い坂口健太郎を支えている。

原作は韓流ドラマ「シグナル」

ドラマ「シグナル 長期未解決事件捜査班」は韓国のnTVで放送されたドラマ「シグナル」が原作で「キム・ウニ」という方の作品となっている。

韓国版の「シグナル」は韓国で様々な賞を受賞している作品なので、ベースはとてもしっかりとした作品であることがわかる。

もちろん、日本向けにアレンジされているとは思うが、主人公の設定や過去と現在が無線機でつながるという設定、冒頭のストーリーの始まり方はほぼ同じとなっているので、基本的には同じ流れでストーリーが展開されることが予想される。

ドラマ「シグナル」1話 あらすじとネタバレ・感想

では、ドラマ「シグナル」のあらすじ(ネタバレあり)を感想を交えて書いていこうと思う。

三枝健人は警察を一切信用していない

主人公の三枝健人(坂口健太郎)は独学でプロファイリングを学んだ城西警察署地域課の警察官巡査。

小学生の時に発生した女児誘拐殺人事件で同級生の女児が誘拐されたのを目撃しており、警察に話をしようとするもののまともに取り合ってくれなかった。さらに、兄の加藤亮太(神尾楓珠)がある事件の容疑者として逮捕され、その後自ら命を絶ってしまったことから三枝健人は警察のことを一切信用しなくなってしまった。

信用をしていない警察だったが三枝健人は警察になった。信用することができないから自ら警察になることで真相を追求しようと考えたのかもしれない。警察になってからも三枝健人は周囲を信用していないことから、かなり異端児のような、そんな振る舞いをしている。

無線機で15年前の大山剛志と交信する三枝健人

女児誘拐殺害事件から15年の時が流れて事項も数日後に迫っていた。そんな、ある日。三枝健人は廃棄されるはずだったトランシーバー(無線機)から声が聞こえてくるのを確認する。

声の主は過去の城西警察署刑事課の刑事・大山剛志(北村一輝)だった。もちろん、この時点では三枝健太は声の主が大山剛志だということも知らないし、面識すらない。

大山剛志は15年前に起きた女児誘拐事件を担当していた刑事で桜井美咲(吉瀬美智子)とも(たぶん)恋仲だった。しかし、ある日を境に行方不明となっており、現在もどこに行ったのか分からない状態だったのだ。

行方不明になった大山剛志が谷原記念病院に女児誘拐の容疑者だった男が首吊り自殺をしているのを発見したと、廃棄される予定だったトランシーバーに無線通信してきたのだ。大山剛志が話をしているのは15年前の谷原記念病院からで、受けている三枝健人はそれから15年経った現在である。

大山剛志は遺体を発見したことを三枝健人に報告をした直後に何者かに襲われて通信が途切れてしまっている。

そして、三枝健人が手にしていたトランシーバーには電池は入っていない。つまり、不思議な力により通信ができていた状態だったのだ。同じく、女児誘拐事件の真相を追っていた三枝健人は疑心暗鬼のまま廃墟となった谷原記念病院に向かうのだった。

すると、大山剛志が言っていた通りそこには白骨化した遺体が首を吊っていたのだ。

女児を誘拐した真犯人を追う

時効間近だった女児誘拐事件。容疑者だった男は何者かに殺された、つまり真犯人は他にいると推測されたものの、刑事部長の中本慎之助(渡部篤郎)は自殺で容疑者が発見されたという方向で動くことを決める。

それを聞いた三枝健人は納得することができず、マスコミの前に真犯人が別にいる、女で谷原記念病院の元看護師であることを発表してしまうのだった。周囲の声を無視した形で勝手に撮った行動を見ても警察のことを信用していないことが分かるが、よく警察になれたなと思ってしまう。

マスコミに真犯人が別にいるという情報を流してしまった以上は警察は捜査をしないわけにもいかなかったし、このニュースを見た元谷原記念病院に勤めてた人から情報提供があるとみていたのだ。

情報提供から前川穂波(河井青葉)が容疑者として浮上。任意同行をするものの、取り調べにより犯人ではないことが判明。同僚の吉本圭子(長谷川京子)が前川穂波を嵌めて時効を乗り越えようとしていたのだ。

時効間近。前川穂波は解放される。警察署の前は誤認逮捕だったのではないかとマスコミが殺到している。

三枝健人は吉本圭子のことをプロファイリング。

自己顕示欲が強く自ら表舞台に立とうとした。15年もこのことを秘密にしていたから誰かに話したかったに違いない。だから自分の身の安全を確保した上でこの場に来ているのではないかと推測するのだった。

マスコミをかき分け野次馬の中に吉本圭子がいないか探す。桜井美咲ら刑事も吉本圭子の姿がないか探す。そして、ついに吉本圭子の姿を発見するのだった。

さすが、独学でプロファイリングを学んだだけある。ここまで的確に真犯人の考えていることをプロファイリングできるものかいささか疑問ではあったが、物語の流れとしては良い。

随所に三枝健人がプロファイリングするシーンがあるが、そのプロファイリングが当たらないことがあるのはリアリティがあって良かったのではないだろうか。 

現時点では全て三枝健人の推測でしかなく、吉本圭子が女児誘拐事件の真犯人であるという証拠はない状況。時効までにどうやって逮捕することになるのか、次回の第2話に期待である。

1話完結のドラマだけど結末は次回に持ち越すとは、なかなか面白いドラマの作りをしている。初回だけなのかな?

タイムトラベル要素は低い

第1話では15年前の刑事・大山剛志と現在の三枝健人がトランシーバーを介して通じたのは一瞬だけだった。

あくまで未解決だった事件のヒントを大山剛志が三枝健人に助言する程度に止まり、基本的な操作は現在で行われていた。なので、タイムトラベルものでありながらリアリティはあり、刑事ドラマとしてきちんと見ることができるのはかなり良いのではないだろうか。 

巡査ではなく警部補と呼んでいた

15年前の大山剛志は三枝健太のことを警部補と呼んでいた。

現在の三枝健人は巡査だ。警部補ではない。面識があるはずがないのに大山剛志はしっかりと「三枝警部補」と呼んでいたのはなぜなのだろうか。

15年前の城西警察署には三枝警部補がいたということなのか?それか、未来の、警部補になった三枝健人と交信をしていたということなのか?

そういえば、三枝健人の親って何をしているのだろうか。家庭環境がどうだったのかという話が一切出てきていなかったので、いずれ謎を解く重要なポイントになってくる可能性はあるのかもしれない。